QNAP(QTS)に新しいロケールを追加する方法
背景
QNAPのNASに搭載されているOS(QTS)には、ロケールとして、C(POSIX)、en_US.UTF-8しか入っていないので、特定のアプリケーションを正しく動かす場合には、ロケールを追加しないといけません。僕の場合、Subsonicで日本語ディレクトリをスキャンさせるためには日本語ロケールが必要でした。QTSのバージョンを上げるたびに追加作業をしなくてはいけないので、そのメモです。
事前準備
作業自体はCountry Locale - QNAPedia に書いてあることとほぼ同じ。ただこのページからリンクされているlocaleにはJPロケールが含まれていないので、他のUnix系のマシンから持ってくるか、どこからかダウンロードする必要があります。僕は、Locale Helper: HomeからJPロケールをダウンロードしてきました。
ロケールファイルのコピー
QTSのバージョンにもよるかもしれませんが、/usr/share/i18n
の下に目的とする定義ファイルをコピーすれば終わりです。
QNAPの場合、/usr/share/i18n
はRAMディスクに置かれているので、容量を節約したい場合には、シンボリックリンクを使うこともできます。
ロケールの生成
現在インストールされているロケールを確認するにはlocale -a
で確認できます。
[/usr/share/i18n] # locale -a C en_US.utf8 POSIX
ロケールを生成するにはlocaledef -i
コマンドです。
[/usr/share/i18n] # localedef -i ja_JP -f UTF-8 ja_JP.UTF8
終了したらできあがりを確認です。
[/usr/share/i18n] # locale -a C en_US.utf8 ja_JP.utf8 POSIX
あとは、LANG
を設定するなりすれば使えます、はず。